参加者は中国、アメリカ、ブラジルも含め2768名でした。
盛和塾の全会員数が5000名を超えたくらいですから、会員の半分以上が出席したことになります。2日間にわたって8人の経営体験発表を中心に進められ、、最後に稲盛塾長からの講話がありました。
この経営体験発表の中にはロート製薬の山田会長の発表もありましたが、一番印象深かったのは
㈱ざびえる本舗の太田社長の話でした。
大分県の代表的銘菓「ざびえる」を作っていた会社が8年ほど前に自己破産してしまいました。
太田氏は当時営業課長でした。そして55歳でした。
他の従業員と同様落胆の中にいたのですが、「ざびえる」というお菓子を売っていた営業課長としては、このお菓子に未練があり、またお客様からも惜しまれていました。
太田氏はそのお菓子の可能性を確信して、元従業員たちを中心にして会社を再建したのです。
経営経験も無い1サラリーマンであった太田さんが55歳で起業し、7年後の去年の8月期では5億5千万円の売上を達成し、経常利益率も10%以上になりました。
その過程では寝るのも惜しみ、誰にも負けない努力をしたそうです。
それを支えたのは、「さびえる」というお菓子をなくしてはいけないという使命感が背景にあったそうです。
そして、一生懸命努力していく中で、困難な面にあった時でも、不思議と思わぬ助けがあったりして、いい方にいい方にと好転して行ったそうです。
まるで神様が助けていただいているような気がしたそうです。
これは、稲盛塾長が書かれた「働き方」という本の中にも出てきます。
「『お前がそこまで努力したのなら、その願望が成就するように助けてやらなくてはなるまい』と、神様が重い腰を上げるくらいまでの、徹底した仕事への打ち込みが、困難な仕事にあたる時、また高い目標を成し遂げていく時には絶対必要になるのです」と書かれています。
太田氏の発表を聞いて、改めて自分の仕事の仕方、生き方を考えさせられました。
今回の全国大会も素晴らしい刺激を話を得ることが出来ました。