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起業メンター日記

11回「京セラフィロソフィ勉強会」5

今日は「京セラフィロソフィ」の47項「信念を貫く」について書きます。

「仕事をしていく過程には、様々な障害がありますが、これをどう乗り越えていくかによって結果は大きく違ってきます。

何か新しいことをしようとすると、反対意見や色々な障害が出てくるものです。

そのようなことがあると、すぐに諦めてしまう人がいますが、すばらしい仕事をした人は、すべてこれらの壁を、高い理想に裏打ちされた信念でもってつき崩していった人達です。

そうした人達は、これらの障害を試練として真正面から受け止め、自らの信念を高く掲げて進んで行ったのです。信念を貫くには大変な勇気が必要ですが、これがなければ革新的で創造的な仕事は出来ません。」

稲盛さんは、江戸時代のキリシタンが自らの信仰・信念に殉じたこと、明治維新の時、錦の御旗を掲げてそれを信念とした人達等を例にして信念の強さを説いています。

そして「自分はこういう目的、信念がある。それを貫くために、自分は命をかけて戦うのだ」という大義目名分を持ってほしいと言っています。

リーダーこそ真の勇気を持たなければならないのです。

会社の経営者は従業員が10人、20人でも社員の生活を守っていかなければなりません。

不景気の中、会社をしっかり経営し、従業員の生活を守るだけでも、社会的に大変貢献していると言えます。

自分や従業員を脅かす、例えば暴力団のような者が来たら、けんかなどしたことのないような気弱な経営者でも、勇気をもって立ち向かわなければならないのです。

経営者には勇気、忍耐、努力が必要ですが、特に勇気は非常に重要です。

勇気を持って、信念を貫くと言えば、1週間前に起きた大震災に向かって立ち向かい、努力している人達がいます。

「俺が行かなければ」と言って志願して原子力発電所に向かった、あと半年で定年を迎える59歳の東京電力の男性がいます。

自衛隊、消防署、警察等の多くの人達が、自分や家族を犠牲になるのを覚悟して戦っています。

今私達は、信念を持つことに重要さと、その崇高さを見て、感動しています。

そして今私達は「何のために生きているのか」まで問われているのです。

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