その時、以前に買った週刊ダイヤモンドで特集していました「フェイスブックの旅」も参考にしました。
一段落して、ほかのページをパラパラとめくっていましたら、東京電力の広告ページが掲載されていました。
それは5ページにわたり、カラーで福島原発の安全性を謳っているものでした。
この週間ダイヤモンドの発売日が1月29日ですから、今回の大災害・大事故の直前の様なものです。
そこでは主には福島第二原発が中心に書かれていますが、第一第二原発とも安全性を強調していました。
特に「非常時でも確実に電源を供給するディーゼル発電機」という項目では、原子炉水の冷却の重要性が書かれていて、今の事故がそこにあるのを改めて認識させられます。
東京電力と日立GEニュークリア・エナジーとの取り組みも強調され、現場責任者の写真も載っていました。
2人の姿が明るく誇らしげに写っています。
時間を戻せるとするならこの時に戻り、原発の安全性をより高めてもらいたかったと、写真を見ながらつくづく思います。
しかし時間は戻せません。
起きてしまったことは全力を挙げて処理してもらわないといけません。
震災による復興が日本経済に大きな影響があると言われているのに、さらに原発事故による観光産業、農水産物の輸出停止などでさらに大きな打撃が予想されます。
ネットのニュースでアメリカコロンビア大学の教授が「日本は今後貧しい国になるだろう」と予測したそうです。
しかしながら、そうはならないでしょう。
日本人がこの災害に遭遇し、見せた大きな力、一つの方向を見つめる一体感は、たとえ経済が一時的に落ち込んでも、それ以上の復興を成すと思います。
その為には、それぞれの人が1人1人、改めて自分の成すことを一生懸命しなければ良いのだと私は信じています。