以前に読んだ浜口隆則氏と村尾隆介氏が書いた「誰かに話したくなる小さな会社」の中で紹介されていました。
アメリカでは主婦から起業家に転身するケースが多く、そう言った人達をアントレプレナーとは別に「マムプレナー(お母さん起業家)」と呼んでいます。
どうしてマムプレナーが多いかというとその理由の一つが「主婦や女性の目線で世の中を見ることで社会の不便や不満がより見えやすいということです。
またもう1つもっと現実的な理由は、80年代にアメリカでは不景気のため失業者が増え、男性達がどんどんクビになっていました。
その時に何とかしなければと立ち上がったのが子供がいるお母さんたちでした。
子どもを抱えているのに、路頭に迷うわけにはいかないので、お母さんが頑張ってスモール・ビジネスを始めたのです。
今はインターネットという道具がありそれを駆使して、子供が昼寝をしているうちに仕事をするのです。
このような話を聞くと、確かに私の周りの女性で頑張っている人の多くは子供がいる女性です。
以前受け持った講座「身の丈起業のすすめ」を受講した女性の中にも子供がいる人が4~5人いました。
「マムプレナー」という言葉は日本ではまだメジャーな名前にはなっていませんが、着実に増えていると思います。
日本は不景気の中での大災害。元気を無くしていく男性に代わって女性、それもお母さんが起業していくケースが増えていくと思います。
だだ、私の知るところでは、他の起業家支援の様な「マムプレナー」への公的機関からの起業支援はまだ無いようです。
家庭で出来る業種探しのポイントは何か、「マムプレナー」として起業した時、気を付けなければならない事項は何か、仕事をする上でのネットワーク作りも必要になって来ますのでその構築方法等、他の起業家支援と違うバックアップ体制が必要です。
これも「身の丈起業」の1つです。
私も機会があれば「マムプレナー」への支援策をまとめてみたいと思っています。