稲盛さんはこのとこについて下記の通り説明しています。
世の中ではよく「不言実行」が美徳とされていますが、京セラでは「有言実行」を大切にしています。
まず自らが手を上げて「これは自分がやります」と名乗りを上げ、自分が中心になってやることを周囲に宣言してしまうのです。そう宣言することで、周りと自分の両方からプレッシャーをかけ、自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって、目標の達成がより確実になるのです。
朝礼やミーティングなど、あらゆる機会をとらえて進んで自分の考えを皆の前で明らかにすることにより、その言葉で自らを励ますとともに、実行のエネルギーとするのです。
昔、「男は黙ってするモノだ」と言われ、事前に話してすると、吹聴しているようで「自分だけ良いかっこしている」と言われたりしました。
しかし実際は稲盛さんが言われるように、自分の言葉に責任をもつ為にも有言実行は大切なことなのです。
稲盛さんは次のようにも言っています。
「例えば『今期の売上はこれだけにします。利益はこれだけ出します。』と社員に公言する。すると自分の言った言葉が『言霊』となって自分に返ってきます。
その言葉は自分の中にこだまして、それを実行するためのエネルギーを生み出すのです。
つまり、有言実行とは、言葉を実行のエネルギーに変換するという作業だと私は考えています」
今回の勉強会でこの「有言実行でことにあたる」を読み、参加者の意見を聞いている時、参加者の中から、自分の将来の目的や夢、そして、実際に起業している事を話してくれる人が数人いました。
それも熱く語ってくれました。
あえて自分の夢や目的・目標を口にすることで、自分にプレッシャーをかけているのが良く分かりました。
その点自分を振り返ってみると、まだそれが出来ていません。
若い参加者から学んだ時でした。