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起業メンター日記

心の余裕

先日テレビを見ていたら、日本テレビ恒例のチャリティ番組「24時間テレビ」の今年のマラソンランナーに徳光和夫さんが決まったとありました。

今年は大震災の後なのでまた寄付金も多く集まることでしょう。

人は何か災害などがあると支援・応援しようと立ち上がります。

そのことはとてもいいことなのですが、もっと日常的に生活の中にいる不自由な人を助ける行為は、もっとあってもいいのかと思います。

私はユニバーサルデザインの団体の活動に参加しています。

その活動の中で思うことは、あまり「福祉!福祉!」と大上段に構えて取りかかることよりも、日常生活の中で自分が出来ることをすだけで、住みやすい社会になっていきそうな気がします。

電車の中でお年寄りや体の不自由な人に席を譲る時も、自然としている人がいます。

私が電車に乗っている時、若い男性が友達と席に座って、話をしていました。

ある駅でお年寄りが乗ってきました。

するとその1人が友人と話をしながら、本当に自然に「どうぞ」と言って立ち上がり、そのまま話を続けています。

席を譲ったという意識を持たせないほどの自然な仕草でした。

冬の雪道、滑る歩道、それも坂になって登れないお年寄りに、自然に手を貸してあげる若者。

決して、特別なことではありませんが、全てが自然に日常的に出来る「心の余裕」を感じます。

昨日も紹介しました城山三郎さんの文章にもそのような情景が書かれていました。

城山さんが電車を待って駅のベンチに座っていると、隣に50歳前後のがっちりした体格の男性と、その母親らしき人がいました。

その前を盲目の夫婦が盲導犬を連れて歩いていました。

2人そろってトイレに向かったのですが、そこには「清掃中」の札が出ていました。

その時となりの男性が立ち上がり、駆け寄って事情を話したのですが、夫婦は困惑してしまいます。

その男性は意を決したようにトイレの中に行き、清掃作業員に話を付け、2人を案内しました。

段差があるので、その段数まで教えて戻ってきました。

戻ってきた男性は母親に「目が見えるんだから、できることはしなくちゃね」

うなずく母親になお照れくさそうに「こんなことぐらいしか、出来ないんだ」とつぶやく。

城山さんは「私は拍手をしたかった。これまた心をこめた拍手、熱い拍手を」と書いています。

日常出来る、人への優しさ。それをするにも最初は勇気がいります。

それが自然に出来、そのような人が多くなれば「福祉!福祉!」ということも少なくなるのではないでしょうか。

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