ふだん運動することない私は尚そうです。
そこで雨が降らない日は1時間散歩することにしました。
散歩道はなるべく普段通らないところを歩きます。
歩きながら発見や再発見があります。
昨日も歩いていると、1階がお店、2階が住居式の建物が結構ありました。
商店では「店舗+住居」が当り前でしょう。
飲み屋さんもそのような形態があります。
この形態でお店をもつことで、住居費を削減し、通勤費・通勤時間を無くして、費用・時間効率が良くなります。
でも最近このような形で店を持つ人が少なくなっているようです。
店と住宅を違う場所に構え、通勤しています。
「仕事と生活は別」という考え方なのでしょう。
確かに「仕事場と生活の場を別に持つべきだ」という考え方で、私は起業者向けのレンタルオフィスを運営しています。
しかし、お店をもつ場合は別です。
お店の運営には家族のお協力が必要です。アルバイトを雇うことはズーと後で考えるべきこと。
昔に読んだ邱永漢(きゅうえいかん)さんの本に書いてあったのを思い出します。
邱さんは台湾生まれの87歳になる経営コンサルタントです。
日本がバブルの頃大変影響力のある人でした。
邱さんの本の中で自分が最初に会社をもった時、事務所が夜には住居になったと書いています。
その頃は結婚したばかりですが、奥さんも同じ事務所で仕事をし、社員が帰った後に、事務机で夕食を食べ、寝る時は事務机を合わせてベットがわりにし、その上に布団を引いて寝たそうです。
事務所には台所も、トイレも付いており、風呂は銭湯があります。
邱さんは「中国人はそのようにするのが当り前で、それによってお金を節約した」と書いてありました。
そして「なぜ日本人はわざわざ別のところにアパートを借りるのか」とも書いています。
今の時代、事務所で生活するというのは大変でしょうが、「職住一体」も起業したての頃は考えてもいいのではないでしょうか。
起業したての頃は事業費も生活費も出処は一緒です。
また、起業したての頃は1日中仕事漬けになります。
「職住一体」によって足腰の強い経営体質が作られると思います。