今年の夏は電力不足から暑さ対策が色々報道されています。
着る物ではクールビズ、スーパークールビズと簡易服装が推奨されています。
また機能性肌着も各メーカーから発売されているようです。
良く見てみると吸汗性が高い、接触時の冷感が高い、また消臭・抗菌防臭性が高いとか謳われています。
確かに従来の綿製品では、汗でべた付き少し不快感はありました。
今年はその機能性肌着などが沢山売れていくのでしょう。
ただ私は、従来からの綿製品にこだわりたいと思っています。
機能性肌着はほとんどがナイロンやレーヨンの化学繊維で作られています。
それが肌に直接触れるのですから、あまり体にいいとは思えません。
それより綿や麻の自然の素材を使って、織り方も縮みの様にし、ゆったりした下着の方が体にいいように思います。
現代は機能性を求めるあまり、化学製品が多過ぎるように感じます。
住宅も以前は壁紙は漆喰塗りや板張りでしたが、今はビニールクロス貼りがほとんどです。
床材は数年前まで、何とか自然材のフロアーでしたが、これも現在は化学シートで覆われています。
確かに安く、傷は付きにくくなりましたが、部屋の中は天井・壁・床全てが化学製品で出来あがっています。
そんな中、自然のモノに引かれて行くのでしょうか。
昨日、起業家の集まりである「サポスポ起業家交流会」があり、そこで木材のセミナーがありました。
秋田杉 青森ヒバ 木曽檜をはじめ、クルミ材、外国産のクルミ材であるウォールナット等の説明を受けました。
特に杉やヒバ、檜にはフィットンチッドという物質が含まれており、それは癒しの効果があるそうです。
森林浴をすると気持が良くなるのもその成分の効果だとのこと。
木は傷付き、腐るものですが人に癒しを与えます。
木の住宅は、湿度が高い時は室内の湿気を吸収し、空気が乾くと湿気を発散させるそうです。
このセミナーで自然に囲まれる生活の良さを改めて認識しました。
日本では今年は檜が不足するそうです。
全国の神社の建て替え時期が重なってきた為とのこと。
以前は台湾檜も輸入されていましたが、今は輸出禁止だそうです。
益々、人間と自然について考えさせられました。