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株式会社ヤマチオフィス

起業メンター日記

「パーフェクト」と「ベスト」

昨夜、経営者が集まっての勉強会があり、私も参加してきました。

経営者が集まってですから勿論経営についての話が中心です。

その中で特に議論したことは、「パーフェクト」な仕事と「ベスト」な仕事の違いです。

昨日より今日、今日より明日へ向かって向上する時に使うのは「ベター」という表現でしょう。

「より良くなる」というのは大事な心構えです。

ただ、仕事をする上で「ベター」な仕事では許されないのです。

製品・商品として完成されていなければお客様の満足は得られません。

「前回の商品よりいいでしょう」と言っても買ってくれません。

勉強会では、その完成された製品を目指す時、「ベストを尽くす」というのがいいなのか、「パーフェクトを目指す」というのが本当なのかこれが論点になりました。

「ベストを尽くす」という言葉はいいように聞こえますが、時として「ベストは尽くしました」が結果、出来ませんでしたという言い訳にもなります。

ある会社で目標数字の達成が難しかった時、社長が幹部に「何とか目標達成をしたいので頼む」と言った時、幹部が「ベストを尽くします」と答え、社長は満足しました。

しかし、目標は達成できませんでした。

社長は幹部に目標達成出来なかったことを責めました。

それに対して幹部は「ベストは尽くしたのですが・・・」といいます。

社長は「ベストを尽くす」という言葉を承認したのですから、それ以上は責めることはできません。

「ベストを尽くします」と言われて、「それじゃベストを尽くしてくれ」と言うのは社長失格です。

社長は「必ず達成してくれ」といい、幹部も「必ず達成します」と言うのでなければならないのです。

目標達成と言う「パーフェクト」を目指すのです。

製造業の製品もそうです。

「ベスト」を目指してもハネ品が出ます。

その場合100個の製品を作るのに、ハネ品を予想して110個分の材料を用意します。

2~3個のハネ品が出て、7個分の材料が無駄になります。

利益が減ります。

パーフェクトを目指すとすれば、100個分の材料しか購入しないことになります。

そこに「1個も無駄が出来ない。」「1個もハネ品を出すことはできない。」という、本当の真剣さが生まれます。

「ベスト」と「パーフェクト」の違いは「本当の真剣さ」が生まれるかどうかではないかと思います。

「ベスト」にはまだ甘えがあります。

「パーフェクト」と言っても完璧なことはそう簡単にできないでしょう。

しかし目指すモノとして最初から甘さのある「ベスト」より、完璧な「パーフェクト」を目指すことが大切だと思っています。

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