大震災報道で途切れてしまった大相撲の八百長問題もいつの間にか治まったようで、7月場所からNHKも放送を復活するそうです。
八百長問題は以前から相撲の世界ではあったという話を聞きます。
あるテレビ番組で貴乃花親方が出ていました。
その時、司会者から「現役時代に八百長問題は身の回りで見、聞きしたことはありますか?」と問われ、親方はないと答えていました。
自分は相撲のことばかり考え、自分の相撲を取ることで精いっぱいだったと言っていました。
確かにあの現役時代の姿は「相撲道」を究めようとする気概があったように思います。
今の親方の体型は身体を絞った結果80kg減量したそうです。
それも意思の強さを感じます。
日本人は色々な世界で「道を究める」ことに熱中し、精神修養までに高めていこうとする傾向があります。
柔道、剣道から始まって空手道、プロレス道等あります。
会社経営にもあるのかと思ってインターネットで「経営道」と検索すると、「日本経営道協会」という団体が出てきました。
経営を精神修養的なとこまで高めようとするようです。
私は道を究めるということは、個人的な行為だともいます。
相撲にしても柔道剣道にしても、個人競技です。
競技では個人がストイックに生きようとする生き方と、それによって個人の競技結果が良くなることでその価値があります。
一方経営は個人競技ではありません。
いくら社長がストイックに生きようが会社成長が伴わなければ何も意味がありません。
そこが違います。
ただ、社長は個人のことはどうであれ、会社や従業員のことを、お客様が良くなるように考えるところに価値があります。
稲盛和夫さんが経営を教える盛和塾では一見「求道的」に見られがちですが、社長が会社のトップとしての心構えを持ち、高い志を抱くのは、会社、従業員、お客様のためなのです。
そのような教えの言葉に「心を高める、経営を伸ばす」があります。
明日から横浜で盛和塾の世界大会があり、約3600名の塾生が参加する予定です。
私も勉強してきます。