昨夜勉強会があり、参加してきました。
「我が経営を語る」という題名で、40代の経営者が過去の経営方法を赤裸々に語っていました。
彼は有能な人です。
大学受験は半年の間に集中的に勉強をし、国立大学現役入学を果たしました。
1日16時間勉強したそうです。
また、社会人になってからも、ある会社に入社したばかりの頃、新規工場のコンピューターシステムを1人で作り上げたという大変優秀な頭脳と、情熱・熱意がある人です。
その彼が独立し15年間会社を経営をして来ましたが、その経営は利己的であったこと、愚かな経営をしてきたことを皆の前で、経営数字を披露しながら語りました。
当時、自分は間違えた経営をしているとは思っていなかったそうです。
しかし、その間違えに気付いたのは大幅な赤字に落ち込んだ時です。
このままではダメだと思った時に、「己を生きる」という言葉に巡り会えたと言います。
一生懸命に生きるという意味です。
その時に彼は「会社は経営者の考えでで変わるのだ」と思いました。
それと同時に過去の経営を反省しました。
数多くの社員が自分の経営者としての至らなさから辞めてゆき、特に新入社員として入社しながら3カ月ほどで辞めていった人を思い、「その人の人生を狂わせてしまった」と反省します。
それ以降彼はまず、社員のために、次は顧客のために、社会のために会社は存在するのだと、会社を位置付けしました。
彼の話を聞いて私がまず思ったことは、「この人は凄い」ということです。
自分の失敗や馬鹿さ加減を人前で披露できる事はそう簡単に出来ません。
どうしてもいいカッコをしたがるものです。
最近の若い社長は特にそうです。
でも、一度自分を馬鹿だと言い切れると、もう怖いものはありません。
失敗を恐れなく突き進んで行けます。
彼には高い能力と情熱があります。
それに今度は真っ当な、堂々とした考え方が加われば、稲盛さんがいう人生の成功方程式に則って行けます。
力のある40代の経営者が素晴らしい考え方を携えて経営して行く。
これからの彼の会社の発展が楽しみです