昨日ある会社の会長が私の事務所に顔を出してくれました。
そこで出た話は、身近にいる社長たちの話でした。
その中で、それなりに実績を上げている2人の社長の話が中心となりました。
A社長は積極的経営です。仕事の関連、人的つながりを生かし、数多くの会社、事業を展開しています。
コンサルタント会社との繋がりも強く、そのアドバイスも積極的に受け入れています。
会社の数、その事業数は私達では掌握出来ない数です。
また、その展開のスピードも早いです。
良しとして作る時は、アッという間に作ります。
逆に見込みがないと思えば、即座に撤収し躊躇しません。
利益もしっかり出し、売上も100億に近いでしょう。
一方B社長は慎重な人なので、確実な経営をしています。
3社を経営し、それぞれでしっかり利益を出しています。
3社の売上はA社長ほどでありませんが、利益率は大変高いです。
新規事業はしたいのですが、慎重過ぎてなかなか上手く展開できません。
A社長の会社もB社長の会社も売上も高く、しっかり利益も出しています。
私達で話したのは、どちらの社長の会社がこれから、さらに伸びるだろうかということでした。
結論としては、どちらも経営としてのやり方が違うだけで、どちらも将来も伸びていくだろういうことです。
ダメになる時はやはりその社長の気力が落ちた時でしょう。
その時誰にバトンタッチするか。
あるメールマガジンに建築家の安藤忠雄さんの話が紹介されていました。
経営を車の運転になぞらえて書いています。
概略は
「車の運転はノロノロ運転していたら、つい眠くなってぶつかってしまいます。
でも時速150キロで走っていれば居眠り運転なんかしないでしょう。
これは大企業でも、小さな会社でも同じで、リーダーは目標を明確にして、それに向けて可能な限り全力疾走していれば、緊張感があるからそんなに失敗しないと思うんです。
やっぱり居眠りができるような中途半端な走り方では駄目です。」
先ほどの経営論議についても、経営のやり方は色々ありますが、最終的には社長によって決まるのです。
最終的には、真剣さがなければ、今いくらいい会社もこれから衰退して行きます。
安藤さんの言葉は、稲盛和夫さんが言っている「強烈な願望を心に抱く」「誰にも負けない努力をする」「経営は強い意志出来ます」に通じるところがあると思います。