新聞・テレビでは西友が5000円スーツを、紳士服のAOKIがワイシャツとネクタイがセットでスーツを7000円で売ると紹介されています。
800円ジーンズというのも出ています。
その中で茨城県つくば市の「みずほの村市場」という農産物直売所では安売り厳禁をルールにしていると日経で紹介されていました。
一般のスーパーより5割高くてもドンドン売れています。
品質の良いものを作れば高くても売れるとの考えです。
「価格競争は農家を疲弊させる」との考えが基本にあります。
そして、「みずほの村市場」の責任者は「高く買ってもらうには品質を磨くほかない」と言って「みずほブランド」に力を入れます。
安売りはいいように見えても最終的には会社を疲弊させてしまいます。
安売りは簡単です。知恵も工夫も何にも要りません。そして誰でも出来ます。
だから怖いのです。
でも、価格を決めるのは社長のです。そして社長の責任です。
京セラ名誉会長の稲盛和夫さんは「値付け」について次のように言っています。
「『この値段なら結構です』とお客さんが喜んで買ってくれる最高の値段を見抜くことである。これより安ければ、いくらでも注文が取れる。これより高ければ注文が逃げてしまう。そのぎりぎりの一点を射止めなければならない。」
安売りは麻薬です。始めるのは簡単ですが、やめられなくなります。
結果的に安売りをせざるを得なくなる時も、その前に知恵を出し、工夫をして、することをしてから、最後の手段だということを認識することが大切です。