新首相にはこれから山の様な難題が待ち受けています。
その中で私が注目しているのは、景気回復、復興財源確保の動きです。
首相に選出されるだろう野田さんは、新聞によると復興増税に前向きと報道されていました。
既に国会で承認された特別公債法案と共に復興資金として復興増税は実施されるのでしょうか。
注目しています。
またもう一つ注目しているのは、昨日もブログに書きましたが特別公債法案が承認され、赤字国債が発行されます。それが日銀が買い取りをするかどうかです。
現在日銀が国債を買うのは法律で制限されています。
財政法第5条に「すべて,公債の発行については,日本銀行については,日本銀行にこれを引き受けさせ,また,借入金の借入については,日本銀行からこれを借り入れてはならない。但し,特別の事由がある場合において,国会の議決を経た金額の範囲内では,この限りではない」
多くの政治家はこの「特別の自由がある場合において、国会の議決を経た金額な範囲ではこの限りでない」を根拠に、国会で議決し日銀に買い取らせようとしています。
法律でそれを禁じているのは過去の苦い経験があるからです。
戦後に行われた国債の日銀買い取りにより、ハイパーインフレが起きたことが教訓になっています。
しかし、経済評論家も含めて多くの人が、日銀買い取りによってインフレを起こし、デフレ脱却と、円安誘導を目論んでいるようです。
アメリカも量的緩和QE3を実施しようという機運があります。
QE3も中央銀行による国債を買うことです。
これによりドル安になる可能性があるそうです。
こうなると国債の日銀買い取りによって円安にしても、QE3が実施されればドル安になり、円安は相殺されてしまいます。
ドルも円も安くなるということはどういうことになるのしょうか。
私のような素人では良く分かりませんが、基軸通貨のドルが安くなり、円も安くなるということは、相対的にユーローが高くなるのではないかと考えます。
でもユーローも不安材料があります。中国の元も同様です。
結果通貨安の連鎖になればどうなるのでしょうか。
年末までに何か大きなことが起きそうな予感がします。