今月13日から昨日までブログを止めていました。
13日の朝に母が亡くなり、なかなか書く気にもなりませんでした。
仮通夜を2夜し、昨日、告別式・忌中引も終わりました。
一段落した思いです。
昨年の11月に父が亡くなり、その一周忌が終わる前に母も旅立ったわけです。
寂しい思いはありますが、同時に私たち子供の役目を無事に果たしたという思いはあります。
昔、読んだ本の中に書かれていた良寛さんの話を思い出します。
ある時、良寛さんは婚礼に招待され、祝辞をお願いされました。
その時「爺・婆が死に、父・母が死に、子が死ぬ」と話したそうです。
出席者からは「婚礼の目出たい時に死ぬなどと言うことは不謹慎だ」と非難されました。
でもその真意は「人はいつかは死にます。爺・婆、父・母が死んで子が死ぬという順番が幸せ。それが逆になり、子が先に死ぬことは親にとって耐えれれない悲しみ。」と言うことです。
母もそれなりの葬儀をし、送り出して、その順番が守れたことに満足しています。
親が死んで満足していると言うと不謹慎かもしれませんが、そう思っています。
母は私たち夫婦と同居し、最後は家で看病されながら亡くなりました。
私たち夫婦、兄弟で相談し、母が死ぬ時は病院でなく、自宅で死なせたいという思いした。
往診の医者とも確認していました。
そして、最後は苦しまず、静かに息を引き取りました。
2人の親を送り出し、今は寂しいですが、新しい生活が始まります。
ここ2年程、ほとんど外出せず親の面倒を見てくれた妻に感謝し、これからは彼女を家から解放させて上げようと思っています。
妻は絵が好きです。結婚前は絵描き志望でした。
これからは自由に絵を描かせて上げます。
私が彼女のパトロンになります。
彼女が描く、明るくあたたかい絵が楽しみです。