昨日は統一地方選挙でした。
皆さんは投票に行きましたか?
私の選挙区では知事も市長も現職が勝ち、道議、市議もほとんど現職が当選しました。
その中で、昔市議だった人が道議に当選しました。
彼は20年前札幌市議として活躍していましたが、市長選に落選してから消息が分かりませんでした。
ところが今回、道議に立候補していました。
組織も無く、お金も無く、ポスターは単色の名前だけのものでした。
忘られた名前の人で、私は正直当選は難しいだろうと思っていましたが150票差で当選しました。
今回の選挙で番狂わせはそれくらいでしょうか。
私は選挙のたびに思うのですが、投票者も立候補者も目指すものは「利益誘導」です。
今回も大震災に対する復興という名のもとで、お金を出すという公約を掲げて当選した候補者がほとんどです。
東北・関東は大変な被害で金銭的、人的支援は必要なところですが、北海道は函館や釧路の港周辺、その他牡蠣養殖業者には被害が出ましたが、比べるほどのものではありません。
風評被害にまでお金を出すと言っている候補者がいましたが、北海道に風評被害はほとんどありません。
選挙の度に、国民・地域住民の声を反映するという名のもとに、お金を出してきました。
国にしても地方自治体にしても莫大な借金を負っているにもか関わらず、社会的美名のもとでお金がばら撒かれてきました。
選挙民は一般論では赤字・借金解消を唱えながら自分のことになれば補助金や予算付けを求めます。
本当に将来の国や自治体のことを考える候補者が、「今まで出してきたお金はカットします」と言えばいいのですが、落選するでしょう。
耳触りが悪くても、本当のことを言う候補者を応援する風潮が生まれなければ、益々日本の再生は難しくなると思います。
特にこの大震災による復興のもと莫大なお金がつぎ込まれますが、本当に必要なところに出しながら、「私のところは大丈夫。自立できる!」という意識を持たなければ、疑似被害者が際限なく増えていく懸念があります。
国・自治体の議員、そして国民が自立していかなければこれからの再建は難しいと私は考えます。