自社が設置した第3者委員会が出した結論を、気に食わないからと言って無視して、勝手に作った報告書とはあきれてしまいました。
日本国民のほとんどが憤慨していると思います。
外部の調査委員会が作った調査を無視するのは、まだ理解できます。
自社が選定した人が中心となった第3者委員会の結論を無視してしまうことは、自己否定につながることで、電力問題を別な面から混乱に陥れることになります。
日本にある9つの電力会社は九州電力と同じよなう体質があると思います。
9社とも誰に対しても強い立場にある会社です。
それは電気料金は認可制ですが、その料金の裏付になるコスト計算は掛った分をそのまま計上しています。
普通の会社は合い見積を取り、少しでも安く購入しようと努力します。
でも電力会社はほぼ言い値で購入するそうです。
そうすることで、納入業者に対してより優位に立てます。
また官庁に対しては天下り先として優遇されます。
電気の購入者である一般企業や個人に対しては、電力の競争相手がいないので国が認可した金額がそのまま通ります。
本来一番頭が上がらないはずの顧客に対しても頭を下げる必要がないのです。
民間企業で日本の電力会社ほど強者の立場でいれる会社は世界中にないのではないでしょうか。
「お陰様」いう謙虚の心のない会社が存在することはもう許されない時代になってゆきます。
発・送電の分離などの電力の自由化を本格的に進めなければ弊害は無くならないと思います。
現在のような形で電力会社が存続し、今回の様な九州電力のような対応が許されていると、「金儲けだけが目的」みたいに企業経営全体が思われ、そのような不信感が若い人達に広がるのを恐れます。
九州電力のホームページを見ても明確な経営理念が見つかりませんでした。
経営者が心を高める努力をすることで、「人格」が上がるとともに会社の「社格」が上がります。
「貧すれば鈍する」にならないように。