しかし実際に起業して暫くたつと、現実問題に直面していつの間にか夢や志を失ってい人が多いです。。
会社を起こして「事業」として発展するか、「家業」として終わるかは、持っている夢の大きさと内容によります。
ただ間違わないでください。ここで私は「事業」が良くて「家業」が悪いといっているわけではありません。
身の丈で起業し、自分の趣味を生かし、生甲斐と家族の生活を維持できればそれが自分の夢というのもあります。
それはとてもいいことです。
街の商店街には「家業」と言われる八百屋、米屋、酒屋、魚屋等があります。
親から引き継いで立派に「家業」としてお店を運営しています。
それが人々の生活を維持し地域に貢献しているのです。
もう1つの「事業」とは、企業が始めた商売を規模を拡大していく経営の事だと私は理解しています。
最初は「家業」と言われるものから始まって大企業になっていくことはあります。
その違いは持っている夢や目標の大きさとそれを見失わないことではないでしょうか。
例えばラーメン店をAとBがそれぞれ起業したとします。
AもBも起業した当初は一所懸命がんばります。
共にそれなりの売上や利益が出てきました。
1年ほど経つとAは毎日のラーメン店の運営にも慣れてきて、家族も喜び満足しています。
それ以上に拡大する気はありません。
一方Bの方は満足していません。
起業した当初から夢はラーメン店ではなくラーメン事業に乗り出したという思いがありました。
1店舗目を出す前から、どの時点で2店舗目を出すか、100店舗を達成するにはいつまでに、どのように進めるか。
その資金、人材、出店地等の思いを持っています。
勿論、具体的には1店舗目の店が予定の売上と利益が出てから次に着手します。
今の成功に満足しないで常に次を考えています。
「事業」を起こす人を「事業家」と言います。
経営者とはまたちょっと違うかもしれません。
常に商売、事業を拡大するために、意識は仕事のことばかりで、これでいいとは思わない人です。
このような人が事業を拡大して、パナソニックやホンダ、京セラなどの大企業にして、多くの雇用を生み、税金を支払っています。
生活密着の「家業」も必要。そして、国を発展させる事業家も必要です。
今の日本には「事業家」を志す人がより必要かと私は考えます。