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起業メンター日記

社会貢献

昨日帰札しました。

今回の上京は3日間で、11日は多摩市にあるココリアホールで「SOHOリレーフォーラム」に参加してきました。

「SOHOリレーフォーラム」の基調講演は株式会社ソーシャルプランニングの竹井善昭氏です。

竹井氏はマーケッティング・プランナーとして活躍され、最近は社会貢献活動、ソーシャルビジネスに特化されています。

「社会貢献でメシを食う」という本も出され、今回の講演はその同じ題名です。

社会貢献する組織としてはNPOが代表的なものでしょうか。

日本には1万5千ほどのNPOの団体がありますが、その内人件費を支払い、利益を出している団体がどの程度あるでしょうか。

いくら社会貢献だといってもそれでメシを食べることが出来なければ意味がありません。

竹井氏の講演でも紹介されましたが、アメリカにあるNPOのCEOの年収は3千万円を超す人が多くいるそうです。

またNPOへの寄付を集める専門家であるファンドレイザーが活躍しています。

彼らの年収も8百万円はあります。

アメリカでは「社会貢献でメシが食えている」人が多いのです。

日本のNPOも「社会貢献で飯が食える」ようにならないとダメだと竹井氏は言います。

私も以前からNPOもしっかり利益を出さなければならないと思っていましたので、竹井氏の意見には同感です。

ただ、疑問が残るのです。

「社会貢献」とは何でしょうか?

竹井氏は「社会貢献」とは社会問題を解決することと説明しました。

でもNPO等の非営利団体だけが「社会貢献」をしているのではないのです。

社会に貢献をしてそれに対してお金が支払われる。

それは民間会社も同じなのです。

人が困っていることを改善する。その中には社会的問題もあります。

それを解決することで利益をもらっています。

その貢献が高い分、多くの利益をもらっています。

昔、松下幸之助さんは電気製品で豊かな生活を国民に贈りたいということで、「水道哲学」という考え方で経営しました。

これこそ「社会貢献」です。

会社の経営をしてきた中で私が学んだことは「価値のないものは売れない」ことです。

人が喜ばない、社会が受け入れないモノは売れません。

もしかして日本のNPOの人達の中には、価値あるモノを提供できず、対価が少ないことの逃げ道として、言葉だけ「社会貢献をしている」と言っているように思います。

どのようなことでもしっかり稼ぐようにしなければなりません。

講演の中でも学生の話が出ていました。

就職試験の時将来は「社会貢献をしたい」という学生が多いそうです。

会社の担当者によると、学生はその「社会貢献」は実際どの様な事なのか、何か良く分からず言葉だと言います。

私は会社を経営し「社会貢献」を目指す人を応援します。

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