今日は先日台湾で行われた「盛和塾台湾開塾式」の様子を書きます。
会場は台北の「圓山大飯店」で行われました。
ここはグランドホテルとも言われ、台湾でも由緒あるホテルです。
開塾式は2日の14時から始まりました。
2時間ほど台湾の塾生の自己紹介があり、それに引き続き稲盛さんの話。
今回の題名は「人生について思うこと」でした。
人生をいかに生きるかです。
以下は稲盛さんが話した中で私がメモした内容です。
人は自分を管理する時「健康管理」「知的管理」「心の管理」をしなければなりません。
人は運動したりする「健康管理」や、英語等を勉強する「知的管理」は良くしますが、「心の管理」をする人は少ないのです。
でもこれがとても大切なことです。
心の思った通りのことが自分の周りに現象となって現れてきます。
有名な英国の思想家ジェームス・アレンもその著書の中で「心の中に生えた雑草を刈り取り、きれいな花を植え、花園を造らないければなりません」と書いています。
人生とは「運命という縦糸」と「因果という横糸」が紡ぎ出すものです。
また人間には「真我」と「自我」があります。
「真我」とは愛と誠との調和に満ちたもので、「真・善・美」という言葉で表すことのできるものです。
「自我」とは本能に基づくもので、自分だけ良ければ良いというものです。
「憎悪」「嫉妬」「強欲」「虚栄」「猜疑心」「自己愛」などと表現されます。
この「自我」を如何に抑えるかが大切です。
でも、これはモグラたたきのように、いくら叩いても出てくるものです。
何度も叩きながら、少しでも「真我」を追い続けるそのプロセスこそが人格を高めることになるのです。
その他にも西郷隆盛の言葉を書き遺した「南州翁遺訓」に書かれている「自分を愛することは間違いの第一なり」という言葉も紹介していました。
約1時間30分ですが、皆真剣に聞き入っていました。
ただ、今回の講演は中国語と日本語の同時通訳でしたので、どこまでうまく中国語に翻訳されて伝わったかという心配はあります。
というのは、中国語の日本語への翻訳が怪しかったものですから疑ってしまいます。
この講演の後、会食になったのですが、この時に私の声が出なくなってしまいました。
14時から17時30分までの間の3時間30分の間です。
自分でビックリしてしまいました。
気温は15度位の、この時期台湾でも寒い日でした。
それなのに天井から冷風が流れ込んで来ていましたので、それにやられたのだと思います。
知りませんでしたが、台湾ではホテルも、車も勿論家庭にも暖房設備はないそうです。
今回の旅は大変実りあるものでしたが、風邪をこじらせたのが大変悔やまれます。