数日前、妻が父や母の遺品を整理していて、昔の写真を見付けました。
父や母がまだ独身時代の写真でした。
父も母も驚くほどいい男いい女で、成程、だから私が生まれたのだと納得しました。
私が小さい頃に亡くなった母方の祖父は、今の私にそっくりだというのもびっくりしました。
写真というのは画像で記憶を残しておくもの。
記憶を残すと言えば、音もそうです。
NHKラジオの「日曜あさいちばん」でラジオ体操の後、流れてくる「音にあいたい」のコーナーというのがあります。
リスナーが「この音を聞くと懐かしい過去を思い出す」と音をリクエストするというのものです。
「朝の港の市場のにぎわい」とか「稲を刈って皆で脱穀機を使っている時の音」等、実際自分が聞いた時の音が流れるのではないのですが、その時に似た声や音を聞くだけで、過去の1場面を思い出すものです。
味覚も、食べていると懐かしい味に出合い、おふくろの味を思い出すかもしれません。
嗅覚も記憶を思い出すことがあります。
ふと流れる臭い、また特別臭いはないけれど、空気の香りを嗅いで、甘酸っぱい青春時代を思い出したりします。
人間の五感の中で、過去の記憶を知るものと言えば、視覚、聴覚、味覚、嗅覚でしょう。
その4感は過去をたどる方法を持っていますが、触覚だけは無いようです。
何かを触って昔を思い出すということは無いように思います。
逆に言うと触覚は触って初めて感じることが出来ます。
触感は5感の中で「現実確認」出来るただ1つの感覚なのかもしれません。
他の4感のは先に述べましたように、過去のものと現実が交錯する時があります。
物を買う時、触って確認するというのが通常行われてきました。
特に女性は触らなければ決して買わないと言われていました。
ところが今は、洋服や、靴をインターネットで買う人が増えています。
触らないで買っているのです。
パソコンの画面を通して、写真や商品説明だけで買っているのです。
そう言う傾向は益々増えていくことでしょう。
良さそうに思う、より感覚的な判断で購入するという感覚的購買が増えていくのでしょう。
もしかしたらこれからのマーケティングも変わって行くのかもしれないですね。
休日で、寝て頭が朦朧としていた時に思いついたことを書きました。
少し支離滅裂だったかもしれません。