マクドナルドの経営状態もいいようで、2011年12月期の連結決算は営業利益が前期比0・2%増の281億円と過去最高利益だということです。
マクドナルドという会社の名前を聞くと私は「藤田田さん」を思います。
藤田田さんはもう既に亡くなっていますが、日本マクドナルドを創業した人です。
以前に読んだ本のことで記憶は不確かですが、東大生の時に藤田商店を立上げ雑貨を扱っていました。
その藤田さんはマクドナルドが日本進出するという話を聞いて、直接交渉に行きました。
その時は既に三菱商事などの大手商社が交渉中でした。
それを押しのけて小さな藤田商店がその権利を勝ち取ったのです。
普通に考えれば、大商社の三菱商事が相手だと初めから勝ち目がないとあきらめてしまいます。
全く劣勢な状況の中、取りに行き、実際に取ってきたというのだから驚きです。
昔、この事を知った時、藤田さんの可能性の限界を知らない思考に脱帽しました。
私には全く考えられない思考です。
その藤田さんを尊敬した人が孫正義さんです。
孫さんは高校生の時、これからどのような分野が成長する分野か、意見を聞きに藤田さんを訪ねました。
勿論一介の高校生が有名な社長を訪れてもそう簡単に会ってくれません。
何度も断れながら、やっとの思いで会うことが出来、コンピュータが成長産業だと教えられたそうです。
その後アメリカに渡りITの勉強をし、人のネットワークも作り帰国しました
帰国後会社を立ち上げました。
孫さんはソフトバンク設立前に「ユニソン・ワールド」という会社を創業しました。
朝礼の時、社員・アルバイト2人の前で、みかん箱の上に立ち、会社を「10年で年商500億の会社にする」と宣言しました。
これを聞いた社員とアルバイトの2人はその可能性を信じることが出来ず、翌日から出社しなかったそうです。
社員たちは、こんな大ホラ吹きの社長の会社は将来が不安と思ったのでしょう。
でも現在は売上3兆円 利益が5200億円の会社にしています。
2人には自分の可能性をどこまでも信じているという共通点があります。
孫さんはソフトバンクがある程度成功した時、藤田さんを食事に招待して、高校生の時相談にのっていただいたお礼をしました。
残念ながら藤田さんは当時のことは忘れていたようです。
でも2人は意気投合して、その後藤田さんはソフトバンクにコンピューターを500台注文したそうです。
2人を見て思うのは「大器は大器を知る」ということでしょうか。