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起業メンター日記

篤志家

篤志家という言葉ご存じでしょうか?

「とくしか」と読み、社会奉仕・慈善事業などを熱心に実行・支援する人を意味します。

ボランティアに似ていますが、私の解釈では、お金持ちがする慈善事業という意味に理解しています。

その1つに、昔、それなりの地位や財産を得た政治家や財界人が、有望な人間を見出し、書生として自分のところで育てました。

生活に必要なものや学業に関する費用は全て負担します。

それを偽善という人がいますが、私はそうではないと思います。

才能ある人を見出し、その才能を生かし育て上げることが、国の将来のために重要だと思っていたのです。

昔は有能がありやる気があっても、経済的理由でその能力を発揮できない若者が多くいました。

有能な人を世に送り出すために、その篤志家と言われる人はそのような行為をしました。

今と違い、社会福祉も充実していず、貧富の差が大きい時代でした。

その時代の社会体制を問題にする人もいるかもしれませんが、ここではあえてそれは取り上げません。

篤志家と言えば、アメリカでは鉄鋼王と言われたカーネギー、日本では大原美術館を作った財界人の大原孫三郎、政治家では小沢一郎を書生と受け入れ政治家に育てた田中角等、昔は沢山いました。

勿論今でもいるのでしょうが、今はそれに代わる色々な制度があり、機関があります。

昔程、篤志家という人は多くはいないでしょう。

今、人を支援するということでは起業に関してもそうです。

社長などの経営経験者がその経験を生かし、支援する人がいます。

山あり谷ありの苦労を乗り越えた経営経験を生かして起業支援をしようとします。

多くの場合それは無償で行われます。

起業支援を仕事とはしません。

一方、起業支援を仕事とする人もいます。

この仕事の難しいのは、起業を志す人が、支援してもらうのにお金を出すか、ということです。

起業を志す人は、実際に起業する時、少しでも「持ち金」を持って始めたいと思います。

支援を受けることにどの程度お金を出すことが出来るか。

お金を出して支援を受けても成功出来るかどうかは保証されません。

起業支援が単独で事業と成り立つかどうかここが難しいところだと思います。

東京にはそれなりに需要はあるかもしれませんが、札幌の様な地方では難しいです。

支援と言えば経営コンサルタントもいます

経営コンサルタントは事業支援です。

会社は資金がそれなりにあり、コンサルタント料を支払っても十分ペイする事業だと思うからお金を出します。

同じ支援でもここが違います。

そして起業支援の難しさがあります。

起業支援には新しい仕組み作りが重要です。

何かいい仕組みが出来ないと起業支援を仕事ととする人は出て来ません。

起業支援体制が出来ないと、起業家が生まれません。

起業が成功出来る起業支援、それを支える「支援を事業」として成り立つ体制作り。

大事なことだと思います。

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