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起業メンター日記

失業について

先日新聞にILO報告として、「長期失業、先進国で増加」という記事が載っていました。

先進国の失業者のうち失業期間が1年以上の[長期失業者]の割合は37%に達したとあります。

長期失業で求職への意欲を失い、労働市場から完全に退出してしまう人が増えています。

日本の失業率は4.5%、その中でも若年層(15~24歳)における完全失業率が年平均で9.8%に達しています。

学生の中には、景気が良くなれば求人が増え改善されるだろうという期待で、就職浪人をする人もいます。

しかし現状はそれほど楽観視されない景気動向です。

また今後景気に関係なく失業率は増えていくと私は思っています。

文明度が高まり、各分野の技術水準が向上すれば、それに従って失業者は増えていきます。

15年ほど前パソコンが急速に普及しましたが、その前は会社の経理の仕事を6~7人で処理していました。

それがパソコン導入で1人で処理できるようになりました。

営業マンは日報作成や顧客管理表作成などで夜遅くまで仕事をしていましたが、パソコン導入で簡単に出来るようになり生産性が高まりました。

勿論工場の方は技術改善、効率アップを図り、ロボット化により、働く人の数は激減しています。

ホワイトカラー族、ブルーカラー族ともに人は余ってきました。

家庭も私が小さかった頃と今を比べれば、格段に生産性が高くなっています。

専業主婦の数が減ってきています。

技術革新とともに、色々な分野で人が余って来ているのです。

ただ、どうしてもマンパワーが必要な分野があります。

それは身体を使う仕事。

農業、漁業、林業、サービス、介護の仕事です。

しかし、その業種は人気が無く、就職希望者はまだまだ少ないようです。

募集を掛けても人が来てくれないと嘆いている経営者が多いのです。

マスコミが失業問題を取り上げる時、大企業のリストラや臨時雇用問題をクローズアップしています。

しかしこれは1企業の問題ではなく、今後技術革新が進むにつれて、ますます増えていく現象としてとらえなければなりません。

そうでなければ単なる大企業バッシングや感情論で終わってしまいます。

これから今以上に人手が余って来ます。

その中で、自分を生かす選択は3つあります。

1つは自分を高めて「人手」ではなく「人材」に変えていくこと。

もう1つはマンパワーを必要とされている分野に積極的に参加していくこと。

そして自分で好きなことを仕事を見付け起業していくこと。

これからは益々、「人生に前向きな人だけが生き残れる」そんな時代になっていきます。

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