例会では時々スピーカーを招いてお話を聞きます。
今回は日本航空北海道地区支配人の藤田克己氏を招いて「稲盛塾長と歩んだ再生への道」と題して話していただきました。
旧日本航空が破綻した主な原因は①永続的経済成長を前提とした拡大主義、②国策会社としての認識等を上げています。
破綻後日本航空の再生が決まり、稲盛さんが会長就任しました。
稲盛さんが会長就任後、日本航空は劇的に変わって行きました。
まずは人員整理が始まりました。
止むを得ず人員を21000人減さなければならなかった。
支配人自身も多くの人に辞めてもらいましたそうです。
中には同期もいて、辛い思いも語っていました。
再建出来た大きな要因として①フィロソフィの確立②部門別採算制度の2つを上げています。
「京セラフィロソフィ」を基としたフィロソフィの浸透を徹底するために、初めは社長以下130人の役員から経営の12カ条、6つの精進等の勉強会を開きました。
勿論講師は稲盛さんです。
そのような勉強会を下部組織まで浸透させてゆきました。
そして「JALフィロソフィ」を作ったのです。
藤田支配人の話によると、札幌支店では毎朝「JALフィロソフィ」を読んでいるそうです。
この「JALフィロソフィ」は40項目あります。
「京セラフィロソフィ」は78項目ですから若干少ないです。
しかし、やはりサービス業としてのJALらしく、「1人1人がJAL」「尊い命をお預かり仕事」「最高のバトンタッチ」「スピード感を持って決断し行動する」の4項目が加えられています。
スピーチの最後に今後の課題として①JALフィロソフィ―の浸透と②利益が出た時の気の緩みを上げました。
藤田支配人の話しを聞くと、日本航空の中でのフィロソフィを中心とした勉強会は大変内容が濃く、私達盛和塾生の企業以上のものを感じます。
近い将来、きっと彼らが目指す「世界最高のサービスを提供する航空会社」に選ばれるでしょう。
私も楽しみにしています。