以前にユダヤ人と日本人の違いについて書きました。
今日もその流れになります。
日本には「苦あれば楽あり」という言葉があります。
これは「苦しくても我慢をして頑張ればいいことがある」という教えです。
中国にも人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)ということわざがあります。
これは「楽の後に苦があり、苦の後に楽があり。それは繰り返す」という教えです。
ユダヤ人は逆です。「楽あれば苦あり」だけ。
これは「好調な時こそ将来起きるリスクに対して対処しておかなければならない」という教えです。
ユダヤのことわざが日本と中国のことわざと違うのは、ユダヤ人の教えは「苦の後に楽があるとは限らない」ということです。
「好調」な時こそ努力して、その「好調」をより伸ばしておかないとダメ。
「苦」は何も意味が無いのです。
これは会社の経営にも通じるところがあります。
好調の時こそ、次の1手を打っておかなければならないのに、その上に胡坐をかき、努力を怠り、苦しくなってから頑張る。
そのような姿を諌めている言葉の様に思います。