その中で新潟に本社がある株式会社大谷の大谷勝彦さんのお話しは大変素晴らしく心に残りました。
そのお話しを少し紹介したいと思います。
株式会社大谷は「はんこ屋」さんです。
お母さんが始めた3.6坪のお店を日本一の「はんこ屋」にしました。
現在全国に「はんの大谷」として展開しています。
私はお話しを聞いて、その業容拡大の素晴らしさばかりでなく、その生き方に感銘を受けました。
若い頃に原因不明の難病にかかり、命は長くないと医者に言われながら、何度も手術を繰り返していました。
医者に、放射線治療を2度も受けて生きている人はいないとまで言われました。
それでも新潟一、日本一の「はんこ屋」になるという夢は持っていたそうです。
ある時、最愛の娘さんが交通事故に会い、生死をさまよった時、自分の命と引き換えにしてでも助けたいという思いになりました。
幸いに娘さんは助かりましたが、その時難病を抱える自分に対する母親の愛情の深さを改めて知ったそうです。
そのようなこともあり、株式会社大谷では弱者に優しい会社を目指し、積極的に障がい者を雇用するようになりました。
そして、その障がい者を雇用していく中で、彼らの親もまたその子供達の将来を大変心配しているの知ったのです。
それから大谷さんは障がい者にハンコ作りの職を手に付けさせ自立させる。そして一生面倒をみることを決意しました。
その為にも日本一の「はんこ屋」になるとしてのです
会社の経営理念の中に「社会福祉に貢献する集団を作る」と書き加えました。
また、この度社長を降りる時受け取った退職金2億円以上も障がい者のための施設作りに使われるそうです。
この大谷さんの話を聞いて稲盛さんの言葉です。
随分前に大谷さんにお会いしたことがありましたが、その当時は病弱であったので、今お会いして見違えるほどの元気ななっています。
「善きことを思い、善きことを行えば、善き結果が生まれる」見本のような生き方です。
「大きく美しい利他の心」と評していました。
大谷さんのお話しは自分の生き方をもう一度問われるような話でした。
札幌発寒のイオンにもあるそのお店にも行ってみようと思います。