カルロス・ゴーンさん。日産の社長です。
ゴーンさんは13年前、瀕死状態の日産を立て直すためにフランスのルノーから社長として送られて来ました。
その経営手腕は凄く、短期間で日産を再生しました。
社長になったその年から業績が急激に良くなりました。
当時、そのことを「下請けに圧力を掛け、徹底した経費削減とリストラによった一時的な業績だ」と評した人も多くいました。
私も「そんなに短期間に良くなるはずはない」と思っていました。
しかし、その後も業績は回復し、成長は続きました。
改めてゴーンさんを見直し、ゴーンさんが書いた「ルネッサンス」という本を買みました。
本を読んで、やはりすごい経営者だと思いました。
そのゴーンさんが日経新聞主催の「世界経営者会議」で講演した内容が昨日の日経に掲載されてていました。
13年間を振り返って「日産が再生出来たのは原価低減やリストラの結果ではない。あるべき姿、ビジョンを描いたから再生出来た。
そのビジョンを世界中の従業員が共有し同じベクトルに向かって行った。
従業員のモチベーションを高め、動機づけするような目標を立てた。
これを維持出来る限り、日産の将来は明るい。」と言っています。
この「世界経営者会議」で稲盛和夫さんも講演されています。
その話の内容を読んでみるとゴーンさんと同じことを言われています。
「リーダーとして経営者は、第1に組織の目指すべきビジョンを高く掲げる。
第2に組織のメンバーとビジョンを共有する。
第3に人間性、フィロソフィが大切。
第4に業績が向上する仕組み作りの能力」の4つ上げています。
全社員が共有出来るビジョンを掲げ、社員とモチベーションを高めながら経営するその姿は2人同じです
。
稲盛さんが常に説かれる「経営の12カ条」の第1項目「事業の目的、意義を明確にする」が何よりも大切なのだということ再認識しました。