先日知人と会った時、猫の話になりました。
私は昔から猫が苦手です。
苦手だということは猫も分かるようで、目が合うとジッと見つめて来ます。
私も見返します。
知人によると、猫はジッと見られると敵だと思うのだそうです。
そんな話の後に、新聞のコラムで京都大学の山極寿一教授の「目を見つめる」ことの話が載っていました。
教授は霊長類研究の第一人者です。
教授によるとサルとゴリラやチンパンジーなどの類人猿とは違うそうです。
普通サルは散らばって食事をとるそうです。
餌の奪い合いになるのを防ぐためです。
ボスにとられないように隠れて食べます。
一方ゴリラやチンパンジーの類人猿は群れの中での上位と下位の区別はなく、順位が低い、例えば子供が上位の個体に近づいて食べ物をねだることは常態化していとのことです。
その時対面して相手の目を見つめることでコミュニケーションをとっているようです。
動物の社会では対面して相手を見つことは敵対行動で、相手を威嚇することに繋がるのです。
類人猿はそうでなく、複数の個体が仲良く対面して餌を食べます。
人間もこの行動特性を引き継いで相手の目を見ることでコミュニケーションをとっているようです。
テーブルを囲んで食事を楽しくとる習慣になっています。
「目は口ほどにモノを言う」とコラムは結んでいます。
でも目は口以上にモノを言うということはあるのではないでしょうか。
だから自信の無い人は目を合わさないように下向き加減に歩きます。
自信ある人は胸を張って歩きます。
だから第一印象で人が分かるということにもなるのでしょう。
教訓
私もこれからは猫と会っても、知らんぷりして目を合わさないようにします。