先日新聞にマサチューセッツ工科大学名誉教授のレスター・サロ―氏の話が載っていました。
辛口の話しの中で、特に興味を持ったのは「中国の経済成長率が10%は怪しい」という話しです。
教授の話では「10%成長は都市部に限った話で、地方に住む9億人はゼロ成長だ。中国全土が10%成長するには都市部の4億人が33%成長しなければ牽引できない。本当のところは3%であろう」ということです。
言われてみれば、理屈が合っています。
以前、名前は忘れましたがアメリカの有名な投資家が中国関連の投資から完全に手を引いたということを聞きました。
やはり中国政府が発表する数字に不信感を持ったからだそうです。
レスター教授は政府が発表する数字に関してこう言っています。
「GDP(国内総生産)を集計する人間が大統領や、首相に更迭される可能性がある国の統計数字を信じてはならない」
その国のトップの意思で数字が動かされる可能性があるものは信じられないのです。
以前から、中国はオリンピック・万博後の反動があると言われていました。
今後の中国を注目していきたいと思います。