日本には創業が100年を超える老舗企業が2万社以上あるそうです。
その中でも金剛組は世界最古の会社で、西暦587年飛鳥時代創業ということですから、1400年の歴史があります。
ヨーロッパでの古い老舗起業はせいぜい600年位だそうです。
なぜ日本にこれほどの老舗企業が多いのでしょうか。
今、日経新聞では「200年企業」と題された連載物が115回続いています
そこには「成長と持続の条件」が書かれています。
老舗企業が生き延びてきた理由は、本業からはずれず、身の丈に合った挑戦をし続けてきたように思います。
金剛組は平成18年に倒産しました。
今は改めて再出発しています。
金剛組が倒産した理由は本業から外れたことをしたからです。
金剛組に伝わる教えでは
「お寺お宮の仕事を一生懸命やれ」
「大酒はつつしめ」
「身分にすぎたことをするな」
「人のためになることをせよ」
等があります。
本業以外の仕事であるマンション建築に手を付けたのが大きな原因と言われています。
会社は発展しなければ衰退します。
発展するために新規事業に挑戦することも必要です。
その時、「起業理念に基づいているか」「本業との位置関係はどうか」「その規模が適正か」が重要です。
でも、これがいいというものはありません。
思考錯誤で挑戦していくことです。
ただし、決して博打ではありません。
若い人に多いのですが、中途半端な調査で「エイ.ヤァ!」と決めてしまう人がいます。
1000回に1回位うまく行く時がありますが、そのような事はしてはいけません。
一度、どこか興味のある老舗企業をご自分で調べてみると、いいヒントがあるかもしれません