ある本に書いていたことです。
お父さんが大事にしている壺がありました。
子供には「絶対触ってはいけない!」と言っていました。
でも「触るな!」と言われると触りたくなるものです。
ある時、子供がついその壺に触り、なでているうちに割ってしまいました。
勿論お父さんはカンカンになって怒りました。
ところが、もし自分がその壺を誤って割ってしまったらどうするでしょう。
せいぜい「馬鹿なことをしたなー」と言って肩をすぼめて少しの間落ち込む程度でしょう。
同じように壺を割ったのに、人がすれば責め、自分がすれば仕方がないと思う。
人間は如何に自分に甘く、人には厳しいか。
自分がした悪いことはそんなに気にしないのに、他人のしたことは何十倍も何百倍も悪く思うものです。
今の日本の風潮もそんなところが見受けられます。
充分に自分を律するよう意識しなければ本能に流されます。
先の話は、子供に触られたくなければ子供が手の届かないところに置かなかった自分を責めるべきことですね。