最近テレビで流れているある宣伝の文句が気に入っています。
「怒られていると思うか、教えられていると思うか、自分次第」です。
人は世の中に出れば働かなければなりません。
学生も世の中に出れば懸命に働かなければなりません。
仕事をするのに楽しさばかり追っても不可能なこと。
叱られながら、怒られながら仕事を覚えてゆきます。
特に職人の世界は「見て覚えれ!」とされ、間違えると怒鳴られるのが当り前。
私もそのような時代に生まれ育ち、社会に出ました。
しかし最近は大分違うようです。
打たれ弱い人が多くなったように思います。
大事に安全に真綿に包まれて育てられた人。
親にさえ怒られたことが無い人。
そんな人が世の中に出て、現実の厳しさに直面するのです。
教えられ、叱られても、それを怒られたと思う。
結果、「叱る人が悪い、怒る人が悪い」となってしまいます。
表面的な優しさばかりを求めています。
本当の優しさは厳しさの中にあります。
日本全体が過保護状態なのではと少し危惧しています。