第3セクターというものがあります。
官・民合同で会社を経営することを意味します。
ちなみに第1セクターは官庁が経営する公会社。
民間会社は第2セクターと言われています。
先日の新聞に北海道庁が筆頭株主になっている航空会社北海道エアシステム(HAC)の記事が掲載されていました。
このHACも第3セクターです。
記事にはHACの再建問題で道庁がJALに株を譲渡し経営を移管したいと、自民党政治家を通して交渉しているとのことです。
HACは当初日本エアシステムと道庁の第3セクター方式で始められました。
当初から採算が合わない会社を無理やり作ったのです。
2004年にJASとの経営統合をしたJALが一旦はHACの経営も引き継いだのですが、2009年のJAL再建の時、赤字会社のHACを切り離したのです。
それをまたJALに押し付けようとしています。
第2セクター方式の民間会社と第1セクター第三セクタ―企業の官庁がらみの会社は経営に対する責任度が全く違います。
官庁がらみの会社は利益出さなくても責任を問われません。
民間会社は利益を出さなければなりません。
もっと極端に言うと、利益を出さない会社は存在理由がないから退場しなければなりません。
必要とされない会社だから売上が上がらないのです。
HACもそうです。
必要とされていれば売上も上がります。
また、もしかしてHACも完全に民間が経営していれば利益を出す会社だったのかもしれません。
官が入っている経営で成功した会社を私は知りません。
そして政・官は民を支援することがその立場です。
それなのに政・官がその権力で民の力を奪う。
論外です。