先週の新聞の記事に、「バリアアリ―」という言葉がありました。
「バリアフリー」ではなく、あえて「バリア」を作るということです。
それの発信元は作業療法士で「社会福祉法人ゆめのみずうみ村」の理事長を務める藤原茂さんです。
今までの介護施設は「バリアフリー」が当り前です。
そこでは入居者は「上げ膳据え膳」の生活に慣れ、生活能力が衰えていきます。
手厚い介護が逆に生活力を奪う結果になっています。
藤原さんの施設では廊下に手すりは無く段差も多い。
利用者は家具などにつかまりながら歩きます。
昼食時は足の不自由な人ですら歩いて自分の料理を運びます。
私は以前から「バリアフリー」推進には少し疑問を持っていました。
ですからこの記事を見た時「我が意を得たり」と思いました。
「過度の優しさは人を弱くする」と考えます。
坂道の多い街の年寄は長生きの人が多いと言われます。
普段の生活で足腰が鍛えられるからだと言います。
福祉国家の北欧の町並みはアスファルトの所ばかりでなく石畳で足元がおぼつかない道もあります。
古い建物も入り口の段差が高く、入るのが大変です。
それでもバリアフリーにしません。
人にはある程度の負荷が必要です。
そしてストレスも必要と言われます。
ボケないために。
そのために何かに挑戦しようという気持ちも生まれて来ます。
私、英語の勉強始めました。