「ミクロを知らずマクロを語れるわけがない」
稲盛和夫さんが語った言葉です。
現場を知らない経営者は本物ではありません。
創業者の後、2代目3代目が引き継ぐにしても、その会社の現場最前線で、汗水垂らして働き、苦労をしなければ本当の会社の実態がわかりません。
パートのおばさんたちと一緒に仕事をし、昼食も一緒にとって、現場の実態、仕事の流れ、働く人の気持ち、時には良きヒントももらえます。
創業者はそうして会社を作り上げてきたのです。
2代目3代目を現場に入れることは、苦労させることが目的というより、会社の実態を知ってもらうことなのです。
また、中間管理職の部長や課長が必要に応じて、すぐに現場に出ていけるかどうか。
それも同じです。
出ていけない人は、現場が怖いのです。
現場の知識がなく、もしも現場で質問されたり追及された時、その対応ができないのです。
いつでも現場に出ていける。
常に勉強している人は、すぐに出ていけます。
勉強するということは、上に上がるためばかりではありません。
いつでも下に下がっていけるための勉強でもあります。