宋文洲さんの言葉を紹介します。
宋文洲さんは中国籍ですが、日本に留学し日本で起業しました。
何かの雑誌で、宋さんは日本人を客観的に、そしてポイントをついた事を書いていました。
「資本主義の原動力は成長です。ベンチャーやイノベーションは欠かせません。そこで格差が生じることは自然な事です。
マルクスが富の再配分が必要だと言ったのは、資本主義には格差がつきものだと見ていたからです。
でも、リスクをとった人を叩き過ぎると、誰もリスクを取らなくなります。
日本の平等は与えられたものです。努力しない人まで平等を主張します。
さらに日本には根強い清貧の発想があります。正しいのは貧しくても、清く生きるというのがいつの間にか、貧しい方が清く、弱者の方が正義になってしまいました」
日本は欧米、そして中国などと比べて、起業を希望する人の割合がとても少ないのです。
起業家が憧れの対象ではないのです。
「お金を稼ぐことは、清く生きることではない」と思っているのかもしれません。
確かに、リスクを取らなくても、それなりに生きて行けます。
でもそのような生き方は、リスクを取ってでも努力した人の「成果の分前」を得ていることに気づいて欲しいです。
リスクを負ってでも頑張り努力する人がいて、この日本での生活が成り立っているのです。