仕事をする時、いかに効率よく進めるか。絶えず考えなければなりません。
単純な仕事でも、正確に、そしてより一層早くこなしていく。
私は大学を卒業して銀行に入りました。
最初に任されたのは、銀行で業務で使われた伝票や書類を閉じる仕事です。
前年1年間の量なので膨大なものです。一緒に入行した人と一緒の作業でした。
まず書類に穴を開け、表紙をつけ、麻紐を専用針に通し、それで書類を綴じていきます。
最初の内は。手も痛くなり、「こんな仕事は嫌だ」と思っていました。
でも、やっている内に、同僚との競争心も生まれ、いかに綺麗に、そして早く仕上げるかを考えるようになりました。
どんどん仕事がはかどっていき、仕事が楽しくなっていきました。
1週間ほどかかったでしょうか。全て終わると心地よい満足感が生まれていました。
この仕事で分かったことは、「効率を上げると言うことは、手を抜くと言うことではない」と言うこと。
社会人として初めての仕事が、単純ではあるけれど、いかに効率を上げるか。
手を抜かず仕上げてこそ、終わった時の満足感が生まれます。
毎日の仕事を、いかに効率よく進めるか。
それを考え続けてこそ、労働生産性も上がるのです。
このことを経営者がよく理解し、従業員を指導していく事が大事です。
海外の企業と比べ労働生産性が低いと言われている日本の企業。
これからは生産性がより重要視されてきます。