稲盛さんは78歳の時、当時の政府の強い要請によりJALの再建に入りました。
稲盛さんにとって門外漢の航空事業。JALの会長として就任する時、携えて行ったのは経営の考え方をまとめた「フィロソフィ」と稲盛さん独自の経営理論の「アメーバー経営」のみ。
そして稲盛さん連れて行った経営スタッフは2名だけでした。
その稲盛さんがJAL再建に入って最初に行ったことは、JALの経営幹部を集めてフィロソフィ教育でした。
経営幹部に最初に教えたのが「経営の12か条」です。
「経営の12か条」
1・事業の目的、意義を明確にする
2・具体的な目標を立てる
3・強力な願望を心に抱く
4・誰にも負けない努力をする
5・売上を最大限に、経費は最小限に
6・値決めは経営
7・経営は強い意志で決まる
8・燃える闘魂
9・勇気を持ってことにあたる
10・常に創造的な仕事をする
11・思いやりの心で誠実に
12・常に明るく前向きで、夢と希望を抱いた素直な心で
これからこの12項目を順に説明していきます。