知人が水販売を始めたと言ってパンフレットを持って来ました。
今、そのパンフレットを見てイザヤ・ベンダサンが書いた「日本人とユダヤ人」を思い出しました。
日本人は以前「水と安全はタダ」という考え方がありました。
それは世界的に見れば大変特殊で恵まれた事なのです。
私も日本でミネラルウォーターが売られた時、「本当に水を買う人がいるの?」と思ったものでした。
でも今は高い値段で水が売られています。
また安全も日本では徹底されています。
何か事故が起これば自己責任が問われるより、何かのせい誰かのせいとなってしまい、細かいことまで安全な環境が求められます。
ここまで清潔で安全な国に暮らしていると、人間の抵抗力が無くなってきています。
日本人が海外に行くと必ずお腹を壊す、すぐ病気になるというのもひ弱な身体のせいです。
私の義理の息子ダンは40カ国以上を旅していましたが、旅行する前は身体を鍛えるためにと言って「拾い食い」をするそうです。
少し位汚れた食べ物でもフッと吹いて食べてしまいます。
菌への耐性を身に付けるのだそうです。
小さい頃、拾い食いをしたり傷だらけだ遊んだ私達団塊の世代は、まだ抵抗力や危機感受意識は持っています。
今の子供や若い人達が心配です。
自己責任を問われず、誰かに安全に守られている存在はその場所しか生きていけないのです。
この事を良く理解し認識すること、大切だと考えます。