「理想的な経営者の姿は?」と問われれば、色々な答えが返ってくると思います。
「常に夢を追いかける」「熱い情熱を持っている」「常に冷静な判断をする」等もあるでしょう。
常に「ニコニコしていて優しい」というのもあるかもしれません。
一方「中庸」という言葉があります。
「中庸」とは偏らず、とらわれない心という意味です。
社長は常に「中庸」な心でいなければならないと言われる事もあります。
でも、この「中庸」の心境に社長がなれるかと言うと大変難しいものがあります。
私は以前社長は究極的にはこの「中庸」こそが理想だと思ったことがありました。
でも今は違う考えを持っています。
社長は人間的でなければならないとい思います。
時には怒り、ときには喜び、時には泣くような人間味がある社長でなければ人はついて来ません。
でも、喜怒哀楽が激しい人も社長としてだめです。
私が社長として素晴らしいと思える姿は「溢れるばかりの情を持ちながら、ときには冷徹な判断と決定が出来る」姿です。
それは自分の感情を極端な方向に走らせるのでなく、常に状況判断に応じて判断出来る心の在り様です。
私の知っている「成功している社長」を見てもそのような傾向が見えます。