昨日探し物をしていたら、昔読んだ本の抜粋したメモが出てきました。
その本の題名は「太公望」です。
その中から抜粋していた部分を紹介します。
「将」には「礼将」「力将」「止欲の将」の3将があります。
「礼将」とは冬に暖かい毛皮を着ず、夏に扇を使わない。
雨が降っても傘を差さない。
自ら礼を持って兵士と苦労を共にする将。
「力将」とは険悪な道、泥濘の道を行軍する際に、必ず車から降りて歩行する。
自らの力を尽くして兵士と苦労を共にする将。
「止欲の将」とは兵の宿泊場が定まってから自らの宿舎に入る。
兵の食が行き渡ってから自らの食事を摂る。
軍中、火を燃やさないときは自らも燃やさない。
欲望をとどめて兵の苦労を知る将。
太公望という人は中国・周の文王と武王に仕えて、優れた軍略で殷王朝を打倒した軍師です。
太公望は「六韜(りくとう)」という兵法書はを残しています。
その1つが「虎韜」で、俗に「虎の巻」と言われています。
兵法の極意として「虎の巻」という言葉は今でも使われています。
「三将」の教えは組織の上に立つ者の心得として、今でも通じると思います。