昨日のブログでは「上に立つ者は率先垂範が大切」と書きました。
今日はそれに関連したことになります。
会社が少し大きくなってくると、なぜか社長は勘違いします。
自分は優れた社長で、何でも分かっていると思うのです。
本来社長は、「商品開発」「マーケティング」「財務」「営業」等、全ての分野に渡って現状を掌握しなければなりません。
担当責任者から話を聞きその情報を基に判断し、決断します。
会社が小さいうちは全て自分で確認しました。
それが会社が大きくなってくると権限の委譲が必要となり、担当責任者に任せます。
それは会社の拡大過程では必要な事です。
でも、勘違いする社長は、社長室から一歩も出ず、担当者からの報告を求めます。会議ばかりになります。
自分が納得するまで全ての情報を持って来させます。
会議ばかりですから、自分は凄く仕事をしたように思います。
その分担当責任者は社長の要求に応える為に奔走します。
それによって莫大な時間が費やされ、動きの遅い会社になり、世の中の流れに取り残されてしまいます。
社長が現場に出ればいいのです。
社長自身がお客様の声を聞き、研究員と話し、工場に足を運び、現状を把握すれば無駄な時間を費やすことはないのです。
社長が少し自分が偉いと思うと、社長スタッフを充実させようとします。。
私の好きな言葉があります。ソフトバンクの孫社長が言っていた言葉です。
「信じるな!疑うな!現場で確認せよ!」
現場中心の言葉です。社長の心得でしょう。
別の問題として、率先垂範をしない管理職もいます。
自分の仕事を抱え込んで、指示ばかりしています。
なぜかと言うと、現場で確認する時、技術的知識がない為、怖くて現場の担当者と話が出来ないからです。
昔ある人に教えられました。
「会社に入って一生懸命勉強しなければならない。その目的は、上に上がる為でもあるが、下に下がる為でもある」と
その意味するところは、上に上がる為とは昇進のためです。
下に下がる為とは、現場の人間と対等に話が出くるように現場の勉強もしなさいと言うことです。
会社の活性化は、社長以下管理職が率先垂範で行動した時、とてつもない力が生まれるのではないでしょうか。