「身の丈起業のススメ」の講座は昨夜無事終わりました。
その講座の最後に少ししか時間がない中、「近江商人 商売の十教訓」を説明しました。
近江商人は天秤棒一つで商売をしていました。
はじめは店を持たず、自分の体と天秤棒一つで商売をしたのです。
言うなれば「身の丈起業」の典型です。
「お金がない」とか「経験がない」とかの言い訳もなく、自分の足と自分の才覚で全国を歩きながら商売をしていきました。
「身の丈起業」に必要な環境は「資金無し」です。
お金が必要以上にあるとムダ金使いをします。
そして「身の丈起業」で必要なのは「客あり」「商品無し」です。
起業で失敗する例は、自分の思い込みで売れると思い、商品を仕入れてから客探しをする。
結果売れずに商品在庫だけが残ります。
「身の丈起業」で大切なのは、まず買ってくれるお客を探してからそれに見合う商品を仕入れます。
そうすれば確実に売れ在庫が発生しません。
言われてみると当たり前のことですがなかなか出来ていません。
伊藤忠商事、丸紅、双日、トーメン、兼松などの商社が近江商人の流れをくむと言われています。
天秤棒一つの「身の丈起業」で大きくなったのもだと思います。