「致知」という雑誌を読んでいると、ある対談の中で、東日本大震災を経験され、生き延びたおじいさん話が書かれていました。
ある人がそのおじいさんに、「震災で生き残れた体験から活かせることは何でしょか?」と質問しました。
おじいさんは次のように言っています。
「今、自分ができる最善のことは何かを注意深く考えること。毎日がその訓練だ。
普段は覆われてわからないけれども、人間には深い深い知恵がある。
今日のご飯は何にしようかということから始まって、人との付き合い方はこれでいいのだろうか、この商品を選んでいいのだろうか、など人間は毎日色々な場で選択を迫られる。
常に最善を選択する訓練をしておく。
すると、すわ一大事という時に眠っていた本領が発揮できるのではないか。
それによって生き延びることができた。」
動物的直感といえるモノでしょう。
人間は本来持っている動物的直感も、毎日安全に囲まれていると使われず退化していきます。
常に意識を持って最善を選択し行動する。
ここでもやはり「有意注意」の大切さを感じました。