以前に読んだ新聞記事の話です。
スエーデンは高福祉国で有名です。
そのスエーデンにおける調査内容です。
調査によると、スエーデンで信頼度が高い官庁は消費者庁と国税庁です。
意外なのは国税庁が国民からの信頼度が高いのです。
その国税庁のシンボルマークは3つの羽を模した形をしています。
扇風機と思いきや、吸引機の意味なのだそうです。
「税金を吸い上げる」という、ある意味露骨なシンボルマークです。
スエーデン国民にとって税金は政府に取られるものでなく投資だという人がいます。
スエーデンでは原則、医療費はなく、教育費も大学を出るまでタダ。
老後の保障もあります。
日本の消費税にあたるスエーデンの付加価値税は25%。
その他に所得税と住民税を合わせた所得課税の最高額は56%以上。
その上、年金、失業給付、育児休業給付も課税対象になっており、国民の96%が税を負担しています。
それに比べ、日本の所得税支払義務者は総人口の50%です。
スエーデンと比べ、極端に低い税負担です。
一方、現在日本の財政が大変で、再建策が政府で検討されています。
国の借金が1050兆円を超え、このままでは日本の財政は持ちません。
日本国民が本来負うべき負担を回避して、享受することばかりを追いかけてきたツケです。
それが分かっていながらその対策を後回しにしてきました。
その責任は私たち大人にあります。
これから否応なしに日本人は高負担を負わされるでしょう。
逃げようがありません。
しかし私たち大人がこの問題を処理しないと、子供・孫にその負担を残します。
消費税も含め高い税負担、そして少ない公的サービス。
それを受け入れなければならないのです。
近い将来、日本人の意識と価値観の変革が求められる時代の大変革が起きそうな気がします。