昨日に引き続きセールスマンから教えてもらった情報について書きます。
今日はセールスマンの情報でコストが削減された話をします。
ホテルの運営コストとしては、水道光熱費の占める割合が高いです。
その水道料金と、電気料金が安くなった例を書きます。
ある日水道料金が安くなるということで「水道節水コマ」のセールスマンがきました。
それはシャワーの根本に取り付けるもので、それを付けることにより、シャワー口から出るお湯の勢いは変えず、20%ほど水道料が減ると言うのです。
これはいいと思いました。
ご存じのように宿泊されたお客様はほとんどの方がお風呂やシャワーを使います。その量は大変の量です。それが減るのであればコスト削減になります。
しかし、その「水道節水コマ」の料金は1個1万円もしました。小さな鉄の塊が1万円もするのです。
そのセールスマンは収支予想も出してきて3年で元が取れますと言います。
私はその商品は断りましたが、こういう「水道節水コマ」があると知り、暫くいろいろ探しました。
2年後に1個1500円の「水道節水コマ」を探し出しました。はじめのとは違いますが、節水の能力は高いものでした。
2~3カ月で元が取れました。
もう一つ水道の料金下げの話です。
あるセールスマンがきて、「当社のノウハウを使って水道料金を安くします。安くなった水道料金の3割を手数料としてある期間支払って欲しい」と言う話しです。
その内容はクーリングタワー方式で冷房しているビルは、水の気化熱で冷房するのですが、その冷房で使われた水道水は本来空中に散布されますので、下水道としては流れません。
でも現状では上水道として使った水の量と同じ量が下水道に流れたとして計算され請求されます。
上水道量も下水道量も同じ量としてみなされ料金を支払うことになっています。
たとえ「クーリングタワーに使われて下水に流していない分」があると言っても、通りません。
それをそのセールスマンはノウハウを使って必ず安くしますと言いました。
私も一時はその気になったのですが、自分で調べてみることにしました。
東京都の水道局に直接行って聞きました。
水道局の職員は1枚の申請書を出してきて、「これに記入して提出すれば、クーリングタワーに入る水道の量を測るメーターを取り付けます。その分は下水道料金から引きます」との話です。
たった紙1枚でで水道料金が削減できたのです。メータの代金は数万円支払ますが、安いものです。
これにより年間50万円ほど安くなったと記憶しています。
電気料金が削減になったのも、同じセールスマンからの情報です。
これも直接東京電力に行って相談しました。
そうするとそこの職員は「それは深夜電力契約のことでしょう」と言いました。
そして前年度の使用電力データーを「深夜電力契約」をした場合のシュミレーションに落とし込んで料金を調べました。
そうすると年間で100万円以上の削減できるのです。驚きです。
勿論その場ですぐに深夜電力契約に変更しました。
ビジネスホテルの場合は宿泊するお客様中心の営業ですので、電力を使う時間帯は夜です。
その夜に使用される電気単価が安くなれば料金が下がるのです。
考えてみれば当たり前のことです。
結局下水道料金も電気料金もセールムマンには依頼しなかったのですが、彼らの情報のおかげで合わせて150万円以上のコストを削減することが出来ました。
ぜひ情報源としてセールスマンを活用しましょう。
私が4年ほど前に書いていたメールマガジンをまとめたホテル経営に関するホームページがあります。
もしもご興味がありましたらご覧ください。
「小さいから楽しいホテルの経営」http://www.geocities.jp/shcc_j/