昨日から紹介していますが、今日は「渦の中心になれ」について書きます。
稲盛さんは次のように言います。
「仕事は自分一人ではできません。上司、部下をはじめ、周囲にいる人々と一緒に協力し合って行うのが仕事です。その場合には、必ず自分から積極的に仕事を求めて働き掛け、周囲にいる人々が自然に協力してくれるような状態にしていかなければなりません。これが『渦の中心で仕事をする』ということです。
会社にはあちらこちらで仕事の渦が捲いています。気が付くと他の人が中心に居て、自分はその周りを回るだけで、本当の仕事の喜びを味会うことが出来ない時があります。
自分が渦の中心になり、積極的に周囲を巻き込んで仕事をしていかなければなりません。」
この話を読んで納得する人は多いでしょう。
そして起業を志す人はまずこのような人でなければ、成功は望めませんし、その前に起業しない方がいいでしょう。
私は35年ほど前(大昔ですね)新入行員として銀行で仕事をしている時、上司から言われたことは忘れません。
「山地君 君は良く人の話を聞き、素直だけれど、いつまでもそれではいけない。自分の意見を持ち、それを主張することも大事だ。」と。
新入行員だった頃は、人の話を黙って聞き、素直に従っていけば、「楽」だったことを覚えています。
頭を使うことが必要ないからです。
自分で考えず、ただ上司の言うままにしていれば、お怒られることも無くそこそこ仕事が出来ました。
でも、仕事はだんだん面白くなくなりました。
上司の言うとおりでした。
あの頃を思い出すと「渦の中心」になっていたのは飲み会の時ぐらいでしょうか。
「渦の中心で仕事をする」時大切なのは謙虚な心でしょう。
周りを引き込み仕事をする時は、年配の人や上司もいるかもしれません。態度や言葉使いに気を付け、その人達に彼らの重要感を意識させながら、仕事を進めることは大切です。
「俺について来い」的な行動は、後ろを振り返ると誰も付いては来ていません。
心するところです。