「職のミスマッチ」とは企業側の仕事と、探す人の希望がかみ合わない状況のことです。
新聞によると現在企業の収益改善で採用意欲が持ち直しているにもかかわらず、完全失業率が5%台で高止まりしています。
北海道苫小牧にあるトヨタ自動車北海道では期間従業員の募集を始めたそうです。
それも北海道外から100名。
北海道で募集しても集まらないからです。
失業率5.5%の北海道の人はなぜ応募しないのでしょうか。
確かに期間従業員は正社員とは違って将来の不安はあります。
しかし、仕事がなければ家族を養うために頑張るべきではないでしょうか。
例えどこかの正社員になっても、会社によってはいつ倒産するかわからない不安定さは同じです。
政府はミスマッチ対策とし「トライアル雇用奨励金」や「ジョブサポーター」も増やしています。
雇用に関しては以前にもブログで書きましたが、どう考えても働く側に甘えがあると思います。
単に能力がなくて高望しているのに、税金を使って甘やかしているにすぎません。
科学ジャーナリストの喰代栄一氏の本に同感できることが書かれていました。
「この社会では、自分の好きなことを仕事にしている人達だけによって支えられているのではない。
辛い仕事や、社会の必要に応じて、それを仕事にしている人達が沢山いることを忘れてはいけません。
その人達の努力によって社会が支えられ自分が支えられていることを忘れてはいけません。
その人達の努力によって社会が支えられ、自分が支えられていることを理解せず、ただ自分の好きな事をしたいというレベルでは、単なる駄々っ子にしかすぎません。」
日本は戦後豊かさを求めて私達の先輩は努力し、頑張ってきたはずです。
結果それがモノの豊かさがあふれてくるとともに、日本人はひ弱になり、甘くなってきました。
そしてそれを正そうとすると、時として非難されます。
1人の人間として自立でき、「人から何かをしてもらう」人間ではなく、「人に何かをして上げれる」たくましい人間が多く生まれること、それが日本にとって今大切なことです。
今日は非難めいたことを書いてしまったと少し反省しながら終わります。