この「ご近所先生企画講座」というのは札幌市が主催する勉強会です。講師は一般の市民です。
自分の得意分野を教える講座です。
今まで人に教える経験の少ない人に、講師として進行の工夫を教える研修会です。
この講座は「教える」ではなく、共に「学び合う」がポイントです。
「教える」は一方通行です。
「学び合う」は相互通行です。
講師という立場で話をしますが、講座に参加する人達もそれなりの経験を持っており、その見識を知るのも勉強なのです。
共通のテーマを講師という立場の人が進行役になり、参加者同士が教え・教えられながら理解を深めていく。
そういう勉強会は楽しいモノだと思います。
その為の講座の基本的な考え方があります。
1.共通の目的を明確にする
到達目標、計画、手順を知る
2.物理的環境を整える
机の並べ方、使う備品の習得
3.共通の体験をする
共同作業体験、結果や感想の交換
4.個人の特性を知る
相互認識、受講動機や期待の共有
5.円滑な関係性を持つ
基本ルールの設定、緊張緩和、コミュニケーション環境整備
このような相互通行的な講座で特に大切なことは、最初にルールを明確にすることです。
発言した内容を否定から始めないと言うことです。
ある人が話をした時、すぐ「いや違う」と誰かが反応すると、そこに反発の場が出来てしまいます。
反発の流れが出来ると互いに否定し合います。
例え自分と違う意見を言っていると思っても、一度それを肯定するのです。
「いや違う」と言うのでなく、「そうですね。そういう考えもありますね」と相手の話を受け入れるのです。
その後自分の意見を言う時も「ただ、こういう考え方もありますよ」といって反対意見を述べると、それほどの反発は生まれません。
これは私の経験から書いています。
今度の講座は1月中旬から始まります。楽しみです。